Kの憂鬱   ~ 小川建築設計事務所のスットコドッコイな日々 ~

0204更新【NH-R】リノベのリアル

中古住宅を購入し、自分たちに合わせてリノベーションを施す予定のNさんご家族。
今回特別に、そんなリノベーション案件【NH-R】の進捗をログしていきます。
題して『リノベのリアル』
近年確実に増えるだろうジャンル、しかしまだまだ数は少なく、一般にとっては未知の世界。
どういう着地を迎えるか、今は誰にもわからないけど、
すでにあるものを活かす楽しみ感じてもらえたらうれしいです。

<データ>
Nさんご家族 : ご主人、奥様、長女(6歳)、次女(3歳)
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2014.02.04(TUE)13:00 
第1回プレゼンを行いました。
今まで聞いたお話を元に、キーワードの整理・優先順位の提案・デザイン価値の付加などをまとめ、ひとつのカタチを作り上げました。詳細な見積りも同時に提示して、ゆっくりお考え頂きます。
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2014.01.31(FRI)15:00 
施工者・熱源メーカーと共に現地調査。
図面と見積りを確認し、現場での段取りを打合せしました。
現場によってバラバラな既存取合い方法の確認と決定は、リノベーションのハイライトです。
本日の調査を元に再度見積りを煮詰めていきます。いよいよプレゼンの日は近い!?


2014.01.29(WED)18:00 
現在のPlanにて、施工者との内容確認および工事費見積り。
これら図面と見積りを元に後日現場確認を行い、本見積りの作成、プレゼンへと進みます。


2014.01.21(TUE)15:00 
金融機関提出用見積り、および耐震基準適合証明書の交付。


2014.01.17(FRI)16:00 
無垢フローリングサンプルを発注しました。
床暖房対応品はどうしても選択肢が限られるけど、出来る限りイメージに近いものを探します。


2014.01.11(SAT)10:00 小川建築設計事務所
奥様と打合せ。さらに踏み込んだ細かい内容を話し合い、理解を深めました。
・LDKと廊下の関係、および動線
・フローリングその他、仕上げの質感
・日常の価値観とコストによる優先順位etc・・・
さまざまな想いが入り混じるなかで、それらを解決する最適なplanを創造していきます。
ただし全体的な仕事が詰まり気味なので。。。なんとか月末までには!


2014.01.09(THU)15:00 小川建築設計事務所
信頼する某熱源業者さんへ熱源および住設の概算見積りを依頼


2014.01.08(WED)17:00 小川建築設計事務所
前日、めでたく物件のご契約が成立。仕事帰りの奥様が跳ねるように事務所へいらっしゃいました。
いよいよ次の段階、限られた予算の中で思い描くような変化が望めるのか、お互いの頭の中を見せ合います。
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普段の生活サイクル、旦那様・奥様の価値観、子供の性格、家庭内の癖、実家との距離感、将来の展望etc・・・
その他、雑談も交えて約2時間、いろんな言葉を交わしながら、ヒントとなるフレーズに耳を澄ましました。

次の段階は、、、
それらヒントを元に、オガワのエッセンスを少し加えたplanを造り、概算まで組み立てていきます。
ここから少しずつ登場人物が増えていくので、それらを取りまとめながら、良質な提案が出来るよう努めます。


2013.12.26(THU)10:00 現場
適合証明書発行のために候補物件を調査。


2013.12.21(FRI)13:00 小川建築設計事務所
購入物件がほぼ確定してきました。しかし当初予定していた物件ではなく、比較的新しい物件にした結果、その分リノベ費用も少しだけ絞る事になりそう。だけどいろんな考えもあるので、大きな計画を作って、工期を分けながら充実させていく手法を取ることになりそうです。
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そんな今回は、購入の際に200万円分の所得税特別控除などを受けることができる「適合証明書」の打合せ。証明書はオガワが発行できます。今回は幸い既存図面や建築確認申請の副本なども揃っているので、図面と書類を作り、後日現場調査を行い、それらを元に耐震基準をチェックし、証明書を発行します。
資料がしっかりと残っている物件に関しては適合証明を発行できるハードルも下がるので、興味のあるかたはオガワまでご連絡くださいませ。



2013.12.09(MON)10:00 小川建築設計事務所
金融機関融資用の概算見積りを作成。


2013.12.06(FRI)17:00 小川建築設計事務所
熱源および住宅衛生設備の概算見積り受け取る。ほぼ予定通りの金額を確認。


2013.12.06(FRI)15:00 小川建築設計事務所
奥様の話を聞いてほしいと、ふいに旦那さんから電話が入る。
急いで事務所に戻り、備えていると奥様登場、なんだか物悲しい表情。。。
物件売買交渉がちょっぴり難航しているらしく、もしリノベ資金を予定通りに投入できなければ、思い描くイメージが得られないのではないかと、大変不安に思われているようでした。
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もちろん資金はあるに越したことはないのだけど、、、だけどバランスも大事。
予算という枠の中で、優先順位をつけながら、大切な事を見失わないようにしていきたい。それは例えば、『なぜ人間には住宅が必要なのか』といった根本的な話から始まるかもしれない。『タイミング』や『縁』、『運命』かもしれない。限られた人しか自分専用の居場所を手に入れられないこのご時世、いずれにしろ自分の置かれた状況を受け入れ、感謝心を持ち続けていれば、自然と見えてくるのかもしれませんね。

もちろんオガワは、どんな状況になろうとも全力でサポートしますよ!
それが僕の喜びであり、使命だと信じているから。



2013.12.01(SUN)13:00 小川建築設計事務所
リノベーションを施すにあたり、新しいPlanに大きく影響する『既存構造』を把握しておく必要がある。おおまかには、竣工年・敷地状況・現状のPlanはもちろん、柱・壁・水周りの構成などなど。。。
今回はまだ売買契約前という事で、ネットに掲載されていた平面図と立面図、そしてGoogleストリートビューの画像など、限られた資料を元に少しずつ現状を探りながら、オガワの中で積み上げてみます。便利な時代デスね。
そしてオガワが思う、例えば・・・のPlanを途中まで作りながら、物件の特性を紐解きます。
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もちろんここでは、お施主さんの意向なんて全く反映されていない。それどころか、まだヒアリングすらしていない。だけど、レギュレーションのない状態で自由に考え、可能性を探っておく事が、今後を面白くするのです。
そしてこの自由な時間が、造り手にとって一番楽しい時間、だったりします。



2013.11.29(FRI)15:30 小川建築設計事務所
住宅に関しては、キッチンやお風呂などの『住宅設備』が占める予算の割合はとても大きく、仕様変更で簡単に金額が変わります。そこで今回のリノベーション予算をオガワなりに少しずつ明確にすべく、とある熱源業者さんへ電話。
たまたまタイミング良く、すぐに事務所に来てくれるとの事。
こういう対応、嬉しくなっちゃいます。
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早速、予定物件の平面を提示しながら、熱源・キッチン・お風呂・床暖房の概算見積りを依頼。正式物件名を伏せたこの状態でも快く引き受けて頂きました。ありがとう!こういう人間的なやりとりが、後に大きく影響してくると思っています。
熱源概算見積りが上がってくるのは1.5週間後。どんな金額が出てくるのか、期待と不安のこの時間を楽しもうと思います。



2013.11.29(FRI)14:00 小川建築設計事務所
今から事務所に伺いたいと、ご主人からのお電話。
ほどなくしてご主人到着。相変わらず鋭い目つきデス。。。
先日月曜日に候補物件を見学し、現在は売主さんと値段交渉中とのこと。ここら辺りは、動ける旦那さんがいるととても心強い。売り手、買い手、それぞれの都合の中で、気持ち良いおりあいがつくと良いですね。

そんな今日は、予算のお話を少しづつ進めます。
融資金額の設定、総予算、予定売買金額、それらからリノベーションに当てられる大まかな費用とその内容と程度を話しながら、意思の疎通を図りました。
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ここまで、具体的な図面や絵はありません。
だけど、お施主さんとオガワの気持ちを同じ方向へ丁寧に整えるこの時間が、実際これから出来るキモチやカタチに何らかの影響を与えると信じています。
ある意味、既に着工しているのです。



2013.11.18(MON)17:28 お電話
奥様から事務所にお電話を頂く。
いきなりのお電話に一瞬どなたか分からなかった、ごめんなさい。。。
内容は、来週月曜に現地を確認して購入物件を決めます、との事。

そこで僕からは、契約前に資金計画の確認打合せを提案。
総予算があって、物件を購入して、残りのお金でリノベーション、なのだけど、お施主さんの頭にあるリノベーションイメージと実予算はなかなかリンクしません。
そりゃあプロじゃないもの、当然なお話。
このお金だったらナニまで出来て、コレまで含めるとあといくらくらい必要、など、お金と内容をすり合わせる時間は、それによっては融資金額の再設定や、物件候補が変わるかもしれない、とっても大切な作業なのです。
その作業を経て、お施主さんが何をどこまで求めているのか、を探りながら、オガワの中で少しずつ、イメージを作り始めます。
家造りは、動くときは一気に動くので、僕も少しずつ、心の準備を始めようと思います。



2013.11.09(SAT)10:00 小川建築設計事務所にて
朝10時、旦那さんに連れられて来た奥様と初めてお会いする。
とても可愛らしい、優しそうな奥様だ。6歳と3歳の恥ずかしがり屋な女の子2人も一緒に来たが、打合せに支障がないようにと、お祖母ちゃんに連れられて外出していった。ちょっぴり残念。次回はもう少し距離を縮めてみたい。

実はまだこのご家族、中古住宅購入には至っていない。場所・コスト・タイミングなど、決めかねている段階だ。現時点での候補は2つあり、町並みの感じが良いAと、実家から近く買い物にも便利なB、どちらも一長一短。家族内で優先順位を確認しあう事をオススメした。

そんな、一見宙ぶらりな状態でなぜ本日お会いしたか。
少しだけ、話は長くなる。

カタチがないと何も出来ない訳ではない。
むしろカタチが無いからこそ、漠然とした人間臭い家族話から未来を創造する絶好の時間となる。何も無い事で想像力が膨らみ、何者にもとらわれない自由な発想を生む。人間の想像力は無限大で面白く、それが生まれる瞬間にたまらなくドキドキする。家造りの前にシナリオ造り。10年後、20年後、30年後、そして人生の終日。自分はどうなっているだろう。そのためにどうすべきで、どんな居場所が必要なのだろう。こんな機会以外、夫婦間でもめったに話さないかもしれない、家族のコト、夫婦のコト、自分のコト。真面目な話は照れるだろうけど、早い段階で、漠然とした創造を家族とともに楽しむ時間を作るべき、と考えています。そしてこの段階で僕をチームに加えて頂く事によって、選択肢や根拠をアドバイスでき、より土台のしっかりした創造になっていく。
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2時間くらい話しただろうか。奥様の顔がさらに輝きを増す。
僕が差し出した書籍がツボに入ったらしい。結局2冊ほどお持ち帰り頂く事になる。
ご主人は半ば呆れてる?だけどその眼差し、確かに力強く支えている。心強い。

良いものが出来る予感がする。
僕は僕で、そんな漠然とした創造を楽しみました。




建築・デザイン
小川建築設計事務所

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by ogawa_aeo | 2014-02-06 13:19 | Trackback | Comments(0)
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